改善事例01
上肢挙上が困難な肩部痛改善
※本症例における本人の同意取得済み
治療部位
詳細
目的 | 右肩関節可動域改善と疼痛緩和 |
主訴 | 右肩関節運動時痛 |
既往歴 | リウマチ性多発筋痛症 |
現病歴 | 約1年前より右側臥位で就寝中に右肩関節に違和感を感じ、その後疼痛と可動域制限が増悪した。 |
パッド部位 | 右肩関節後方(肩甲下窩−上腕骨近位外側) |
モード | インナーモード |
時間 | 20分 |
強度 | 高強度 |
評価
#1右烏口肩峰靭帯部の圧痛#2右肩関節屈曲、外転、1st外旋最終可動域での疼痛 #3関節可動域制限あり 右肩関節屈曲、外転、結帯(自動運動<他動運動)1st外旋(自動運動=他動運動)#4整形外科的検査 Howkins test陽性 #5エコー評価 小円筋の柔軟性低下および同筋深層組織の滑走性低下、上腕骨頭の回旋可動域低下
解釈
#1より疼痛部位は右烏口肩峰靭帯と考えた。#2、3より右肩関節屈曲、外転、結帯においては筋・筋膜および周囲の軟部組織性の可動域制限と考えた。#4、5より小円筋下部筋束の柔軟性低下を考えた。以上#1〜5より、小円筋下部筋束の柔軟性低下により上腕骨頭求心位での運動軸が破綻し、肩関節上前方インピンジメントが生じた結果として、烏口肩峰靭帯部に疼痛が出現しているものと考えた。したがって、治療部位としては小円筋下部筋束を選択した。